(英語は日本語の後に続きます)
日本語タイトル:企業内人事におけるJMPの活用事例
潜在退職可能性の予測や採用応募者の未来パフォーマンスの予測などを通じた、人事施策の実施内容と効果検証
株式会社セプテーニ・ホールディングス 専務取締役 上野 勇
株式会社セプテーニ・ホールディングス 人的資産研究所 研究員 進藤 竜也
企業内の人事では“人”に関する情報が日々管理され、多くの情報が蓄積されています。しかしながら企業人事の多くは、その情報群を企業価値向上の中枢を担う“人”の活用策である人事施策へ、ほとんど活用がされていないのが現状です。その原因の多くは人事情報が数量的でなかったり、ブランクの多いデータであったり、フラグ型のデータであったりと、従来用いていたエクセル等のアプリケーションでは集計・分析が困難なことが挙げられます。
しかし、JMPを活用することでその悩みは消え、ケースバイケースの多い複雑な分析が求められる企業内人事において、分析効率は劇的に上げることができました。その活用例として、パーティション分析を用いた潜在退職者の予測を挙げます。400名を対象に行った予測で1年後の退職可能性を算出し、ランキング化して経営へレビュー。その後1年で上位10名の50%、上位50名の25%が退職に至りました。また、上位50名の内、パフォーマンスの高かった2名の社員にはリテンション策(説明変数の一部を操作すること)で無事現在に至るまで在籍しています。その他にも採用活動においては、従業員をパーソナリティ2種×パフォーマンスの3軸で等高線図を描き、応募者を等高線図上にプロットすることで将来像をイメージしたり、判別分析を用いて入社オファー後に「入社するか・しないか」、将来のパフォーマンスが「高・中・低」のいずれかになるのかを判定して選考通過の判断をしたりと、JMPを活用することで採用活動の効率を高める取り組みを行いました。そしてその応募者の未来を予測した結果をアセスメントシートにまとめ、役員面談で活用。役員の判断とデータの判断の相関は非常に高い結果で、今後は面接の廃止を検討しています。
以上のようにJMPを用いることで企業内に埋もれていた“人”のデータを、企業価値を育む源へと昇華させることが可能となります。他企業の人事にもJMPを含めた統計分析ツールを活用が広まり、日本全体の生産性が向上する日が来ることを願っています。
企業の人事分野におけるJMP®統計分析の活用事例~潜在退職者予測と求職者の将来パフォーマンス予測による人事管理と有効性検証~
セプテーニ・ホールディングス 専務取締役 上野勇(共著者)
セプテーニ・ホールディングス研究員 進藤達也
人事における「ヒト」に関する情報は企業で日々管理されており、多くの情報が蓄積されている。しかし、多くの企業人事は、ヒトを企業価値向上の柱とするための施策である人事管理を活用していない。その理由は、人事情報が数値化されていることが多い、空白データが多い、データにフラグが付いている、Excelなどの従来のアプリケーションでは集計・分析が難しいなど様々である。しかし、JMPはこれらの懸念を解消し、煩雑でケースバイケースの分析を多く必要とする企業人事の分析効率を大幅に向上させる。その一例が、パーティション分析による潜在的退職者の予測である。400人の被験者に対して予測を行い、1年以内の退職の可能性を算出し、そのデータを順位付けしてマネジメントレビューを行った。1年後、順位付けされた上位10人のうち50%、上位50人のうち25%が退職していた。さらに、この上位50人のうち、最も業績の良かった2人は、リテンション施策(いくつかの説明変数の結果)によって残留していた。その他の採用活動では、2種類の性格と3つのパフォーマンス軸で社員の等高線図を作成し、その上に応募者をプロットして将来像を描きました。判別分析を用いて、内定後に応募者がそのポジションに就くかどうか、将来のパフォーマンスが高・中・低のどれになるかを見極めようとしました。その応募者の将来予測結果をアセスメントシートにまとめ、役員面接に活用しています。役員の判断とまとめたデータの相関性は非常に高いため、将来的には面接をなくすことも検討しています。このようにJMPを活用することで、企業内に埋もれているヒトのデータを企業価値を育む源泉につなげることができました。JMPを含む統計解析ツールの活用は、他の企業の人事部門にも広がりつつあり、日本全体の生産性向上に繋がることを期待しています。